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【ありがとうのじかん】ファンキーモンキー恋する川柳 お題「匂う」5/3放送分

<5月3日放送分>

お題「匂う」

 

 

*入選句

匂い立つ後ろ姿に恋月夜

(兵庫県/良香)

月の美しい夜。照らし出されるその女性の後ろ姿からも恋の予感がほの見えて。恋する女はきれいさ~♪と歌ったのは郷ひろみさんでしたが、歌になるまでもなく、恋する女からは理屈抜きの、えもいわれぬ香が匂いたつものなのですよ。。。。

 

たこ焼きのにおいを抜けるギャル神輿

(大阪府/やすひろ)

こちらは元気なギャル神輿。むちむちの太ももも色気というよりも健康そのもの、ましてやなにわの商店街を駆け抜けるとあれば、けたはずれのエネルギー、怖いものなしの活力ですよね!

 

 

家路まで雨の薫りが急がせる

(大阪府/むーらん)

むーらんさん、良い句。雨の匂いってありますよね。ちょっと鼻にかすかに・・・そして次の瞬間ふっと胸に薄雲が翳るような、そんな雨の匂い、雨の気配。ちらと空を仰いで、家路まで急ぐ作者。日常の何気ない一コマが詩になりました。

 

 

夏焦がす球児の涙風匂う

(神奈川県/ひとし)

悲喜こもごもの甲子園。筋書きのないドラマがそこにあります。勝っても負けても球児の涙は胸を打ちますね。涙をぬぐう球児に吹く風の匂いはきっと優しいことでしょう。

 

 

出棺を父の匂いのシャツで待つ

(大阪府/悠)

お父様とのお別れ。そのときを父のシャツを身に着けて待ったという作者。親を送るのは順番ですが心引き裂かれるもの。作者が身に着けた父のシャツからは、忘れがたい父への懐かしい思いとともに、父から引き継いだ数えきれない宝ものをしっかり次世代へ繋ごうとするかのような強い決意をも感じます。

 

 

かあさんのにおい 新緑に包まれる

(兵庫県/邦子)

やさしくてかなしい句。ひらがなの「かあさんのにおい」にぐっときます。まるでまぼろしのようにやさしいかあさんです。目を閉じて母への思いに浸っている作者。目を開けて見渡せば目に染みるほどの新緑。でもそのなかに愛しいかあさんの姿はどこにもないのです。緑がたださわさわと広がるばかり。

 

芍薬の香りて対の蟻踊る

(奈良県/たま)

見事な芍薬の開花を蟻たちも喜んでいるのかしら。とってもかわいい光景に出合えたのですね!

川柳を始めると、日常の中にある「大発見」を見つけるという特技が身に付きますよ。「大発見」をどんどん句にしてみてくださいね!

 

薔薇匂う恋をしている人にだけ

(滋賀県/弘子)

うっとりとすてきな句です。

いいえ、薔薇はだれの鼻孔にもその香りを届けているはずなのですが・・・ね?でも、確かにその香に気づいて頬をゆるめるのは間違いなく恋をしている人。「薔薇」の表記も「ばら」「バラ」ではなく、この句の場合「薔薇」がぴったりですね。その幾重にも花弁の重なるぽってりとした花の感じが想起されて、よりいっそう芳しい香りに包まれてしまうのは私だけではないはず。。。川柳は575だけでの表現ですから、表記の一つ一つにも心を配ることが大切なのです。kuma3

 

 

☆特 選

長屋ではカレーが匂う給料日

(大阪府/日出夫)

昭和の匂いがしますね~!いい句です!長屋、カレー、給料日。どれをとっても、名もない人々の実直な暮らしぶりがとても好感をもって描かれています。子どもたちはどろどろになるまで外で遊んで、このカレーの匂いに歓喜の声をあげて一目散に帰ってきたことでしょう。古き良き時代の一場面。細かいシーンまでもが目に浮かぶような素敵な句です。

 

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